| 1880年12月24日イリノイ州アーコラで生まれたジョニー・グルエルはアメリカンカントリーのアイドル“アン”とその弟“アンディ“を誕生させたイラストレーター兼作家です。
彼は“インディアナポリスター”のイラストレーターを経て一面トップの政治漫画の担当に抜擢されました。1910年には“ニューヨークヘラルド”の新人漫画家の募集に応募し、出品した2作品は、いずれも1位2位を占め、このとき1位になった彼の作品は以降10年間シリーズとして同紙を飾る事になりました。1914年〜17年にはグリム童話をやさしく編集し直すなどの他、オリジナルのおとぎばなしも発表。1917年に発表した個性的な物語、それが”ラガディ・アン”でした。(日本では通常”ラガディー”と呼ばれますが、原語はRAGGEDYというスペル。発音も微妙に異なり、”ラグディー”、”ラギディー”とも聞こえます。)
彼の発表したこの物語にはたくさんの人形が登場し、皆愛らしく、しかし奇想天外な行動を巻き起こ
します。 アンはマルセラのおばあさんの屋根裏部屋で見つけられて以来この人形達のリーダーと
なっていきます。”ラガディー”とは”ラグ”ドールの゛ラグ”と同じで”古びた”とか”ぼろぼろ”とかいった意味です。
くたくたの体に明るいスマイル。アンを一番気に入ったのは作者の娘マルセラです。マルセラはかわいそうな事に病弱で、ジョニーは本の中に登場させてアンと共に元気に生きるマルセラを設定して励ましますが、1918年”ラガディー・アン物語”が独立して出版された2年後に亡くなってしまいました。
しかし、この後も20年に渡りジョニ−は毎年1回のペースで”アンとアンディーシリーズ”を描き続け、全米中のヒット作となりました。
ところで、ジョニーの父も独学で絵の勉強をし、後に画家となった人でした。ジョニーは幼少の頃父がスケッチに外出する時にはいつもお供したということです。この子供時代にまさしく”カントリー”の恩恵を受けたジョニーは素晴らしいカントリードールをこの世に生み、芸術や自然への理解をアンを通して
語り続けたのですね。
アンやアンディーをモチーフとしたラグドールたちはたくさんいます。
その表情は少しずつ違いますがいずれも大きな瞳、三角の鼻、ハートの唇でいつも微笑んでいます。
〜CountryNews
vol.11より抜粋
|