パッチワークキルトの誕生は、新天地での生活を築く過程で生まれたごく自然な発想でした。
土地を耕し、家を建て、食を取り、衣服を縫う。残った物はたとえ小さな布切れでも貴重な財産でした。
初期のアメリカンキルトはただの無地の小布をランニングステッチでつなぐというごく単純なもので、素材も19世紀前半頃まではキャラコやギンガム、色はほとんどインディゴブルーというのが常でした。
やがて”アニリン”という染料が開発されると赤や緑などの鮮やかなプリントも生まれ、1900年代のミシンの登場や、
キルトの模様のスタンダード化に伴い、いろいろなバリエーションが生まれました。柄も抽象的な物、
幾何学的なものなど様々です。
冷たいベッドを暖めるキルトも今日では布のコーディネートを楽しむゆとりのある手芸として親しまれていますが、アーリーアメリカンの時代の温もりはいつまでも伝えていきたいものですね。